保育者の声(つぶやき)

令和5年9月1日 更新分



0歳児(もみじ)

沐浴も回を重ねるごとに慣れていき、湯船に入るととても気持ちよさそうです。

水面を手で叩いて水しぶきをあげてみたり、手桶に手を伸ばして中のお湯を

ひっくり返してみたりと楽しんでいます。

遊ぶ中で、顔にお水が掛かってしまい泣きそうになることもありますが

すぐに拭くと再び笑顔になります。楽しんでいる間に入り口をトントンと叩く音がします。

みると可愛い手の平がいくつも見え、順番を待つ子ども達の声が今にも聞こえてきそうです。

「お待たせ」とドアを開けると次は“ぼく?”“わたし?”の眼差しを受けます。

その期待に答え、順に沐浴を行っています。

その沐浴が子ども達にとって心地よい時間になっていることを実感しています。


1歳児(もみじ)

「もうすぐおやつの時間だからお片付けするよ~」と声を掛け

お片付け~お片付け~さぁさみんなでお片付け~♪と

いつものように歌いながら一緒に片付けを始めると

まだ遊びたい気持ちがあるからでしょうかなかなかお片付け箱へ

ブロックが入らずそのまま持ってるMちゃんのブロックをK君が片付けました。

するとMちゃんは泣き出しました。

それを見たAちゃんがそっと近付き背中をトントンしながらMちゃんの顔を覗き込みました

(どうするのかなぁーと少し様子を見守る事に)そして手をつなぎ

別のブロックを取りに行きMちゃんに渡し、一緒にお片付けしてくれました。

ちゃんの気持ちも素直、君のとった行動も納得

そして泣いているちゃんに寄り添うちゃんの優しさ

それぞれの思いが上手く働き合い、保育士の仲立ちが入ることなく

心落ち着きおやつを食べる準備ができました。



2歳児(ふたば)

Sちゃんが笑顔で登園しました。

その後入室してすぐ、大好きなTちゃんの姿がない事に気付き「Tちゃんは?」と聞いてきました。

そこで「今日から、お爺ちゃんお婆ちゃんの家に遊びに行くから保育園はお休みよ」と話すと

納得したようでその後は聞いてきませんでした。

それからしばらく、Bブロックで遊んでいましたが

急にブロックを携帯に見立て何やら話をしています。

ブロックが耳から離れたのを見てSちゃんに「誰に電話かけたの?

」と聞くと「Tちゃん!!」とニッコリ。

Tちゃんが保育園に来ていない寂しさが心の中にずーっとあったのを

ブロック遊びの中で”そうだ、電話しよう”とひらめいたのでした。

そしてSちゃんはTちゃんとの心の通話を成し遂げたのです。

ニッコリはまさに、心を満たした表われでした。すごい!!私の内言の言葉で表現するならば

親友と呼べる存在がすでにいる関係性に何とも言えない温かいものがこみあげてきました。

その心にひたりつつ、ふと周りを見ると子ども達の耳には、既にBブロックが当ててあり

意中の人とのやりとり(言葉で、心で)のまねっこ遊びが始まっていました。




 
雨上がりにお外に行くと遊具が濡れていたので、保育士がタオルで拭いていると

子ども達が「先生、何してるの?」と集まってきました。

「雨で濡れたから拭いてるんだよー!」と言うと、「先生!きりんさんのお顔も濡れてるよ!!」

と教えてくれたA君。

するとA君が保育士が持っていたタオルを取り自ら拭いてくれました。

それを見ていたB君がA君の側に行き「A君ありがとう!」とお礼を言いました。

A君はお礼を言ってもらったのが嬉しかったのか「うん!!」と満面の笑みで答えました。

また、周りでその光景を見ていた他の子ども達も、「先生、ここ濡れてるよ!!」「ここ拭いて!!」

などと教えてくれたり、A君が持っていたタオルで一緒に拭く姿も見られました。

自分で気付き、進んでお手伝いしてくれる優しさや友達に感謝する気持ちが見られ

子ども達の心の成長を感じることができ、嬉しく思いました。




蝉の合唱で園庭が賑やかになると子ども達から「蝉取りしたいねー」の声が聞かれるようになり

毎年恒例、お手製の蝉取り網を準備しました。

保育室には蝉の写真を貼っていましたのでどの蝉を捕まえるかを

みんなで相談する姿も見られました。

網を使う前にはみんなで安全な使い方を確認し、いざ蝉取りスタートです!!

園庭には「ジージー」の声が…その声を聞いた途端「アブラゼミだ!!」と

鳴き声のする方へ一目散でしたがアブラゼミは高い所に((+_+))

「網でも届かないじゃん」とがっかりしていると

「あっ、あそこに小さい蝉がいるよ」とH君が声を上げました。

「えっ、どこどこー?」「あの、太い木の分かれとるところたい」

「いたいたー!!」と一気に大興奮です。小さかったのではっきりとは見えず「どの蝉かなー」と

…”これは目で見て確かめてほしい”と思い、私がお手製の網で捕まえました。

これが今年初ののびろさんと捕まえた蝉です。

私が手に持つとみんなで模様などを観察し、保育室の掲示を思い浮かべ、考えます。

するとS君が「この、小さいのはニイニイゼミだ!!」と叫びました。

「ピンポーン!大正解でーす」と私が伝えるとすかさずK君が

「しかも鳴いてないからメスだね」と。

それを境に蝉取り熱は高まるばかりです。

ニイニイゼミ・アブラゼミは割と届く所にいるので自分達で捕まえています。

しかし、蝉も生き物ですので中々上手くはいきません。子ども達は諦めずに蝉取りをしています。

蝉が捕まると嬉しそうにみんなで見せ合っています。

そんなある日地面でじっとしている蝉を発見!!まだ生きていたので木に登らせてみましたが

落ちてしまい又、手の平に乗せてみても飛ぼうとはしません。

「弱ったのかな」「羽が破れた?」と話す子ども達に「蝉は1週間しか生きられないんだよ」

と話すと「えっ、ホント?」と驚いたり「お兄ちゃんに聞いたから知ってる」と

様々な反応が返ってきました。

その時K君が「蝉さんにも命があるんだよ~」としみじみつぶやきました。

捕まえた蝉は一旦MY虫かごに入れていますが帰る時には「蝉さんまた来てね」と

逃がしています。

その姿に、命の尊さを蝉さんに教えてもらったんだなあと心が温かくなりました。

そんなのびろさんは現在中々捕まえられないクマゼミ・ミンミンゼミを狙っています。

木を見上げて目で探す子ども、鳴き声を聞いて耳で探す子どもとそれぞれの方法で探しています。

蝉取りができるのもあと少し…クマゼミ・ミンミンゼミがたくさん捕まるよう

私も一緒になって蝉探しをしていきます。

と同時に子ども達が捕まえやすいように蝉取り網もさらに工夫・改良をせねばと思っています。




 
待ちに待った4年ぶりの夜の七夕祭り。出し物の曲は

子ども達が大好きな“アイドル”を選曲しました。

すると“好き”ということが踊る意欲につながりました。

それは曲が流れるたびに熱唱しながら何度も楽しく踊る姿でした。

また、私から見ると振りを間違えているわけではありませんが子ども自身が納得していない

(少しリズムが遅れる)所が気になるようで園庭で時間を見つけては近くにいる保育者に

リズムを取ってもらう役割まで配置し自主トレを繰り返す場面にはまさにダンスを

通し諦めない・必ずできるようになると自分を信じる力も感じました。

このような一人ひとりの向き合う方法により、なかなか全員揃ってダンスをする機会は

少なかったのですが七夕祭りのステージでみごと花開きました。

子ども達も一体感を感じたに違いありません。

私はその成長が嬉しいの一言に尽きました。

さぁーいよいよ運動会に向けて始動します。このように意欲を持って取り組めるように

環境作りを工夫しながら進めて行きます。




給食のつぶやき
給食のつぶやきをお届けします♪


8月の初め、待ちに待った七夕祭りが開催されました。

当日、園の裏庭では焼きそばやソーセージが焼けるいい匂いが漂う中

子ども達が買いに来るのを今か今かと待っていました。

やがて、ヨーヨーやくじの景品を持った子ども達がお家の人と続々とやって来ました。

小さな手でしっかりと握りしめた金券を出し「焼きそば下さい」「ソーセージ下さい」

と注文する子ども達の顔は少し緊張気味でしたが「はいどうぞ、焼きそばです」

「お待たせしました。ソーセージです」と手渡すと笑顔に変わり

「ありがとうございます!」の声が返ってきました。

「ここで食べよう」と近くのベンチに座り、焼きそばやソーセージをフーフーしながら

「おいしいね」とお家の人とおいしそうに頬張っている様子はとても微笑ましく

私にとって初めての七夕祭りの緊張感も一気にほぐれました。

そして、焼きそば・ソーセージが完売を迎えた時には素直に嬉しかったです。






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