保育者の声(つぶやき)


令和5年10月27日 更新分



0歳児(もみじ)

新しく0歳児クラスに仲間入りした友達が泣いていると4月に入所した小さな先輩が

おもちゃを手に近づいて来ました。

どうするのかな…と見ていると覗き込んで持っていたおもちゃを差し出しました。

「ありがとう」と泣いている友達の気持ちを代わりに伝えると、にっこりと笑い

自分の遊びに戻って行きました。

少しずつ友達の存在が分かり始めた子供達の優しさに触れ、温かい気持ちになりました。


1歳児(もみじ)

戸外遊びが大好きな子供達、いつものように帽子を被り、靴を持ち、入口の踏み板に座ります。

マジックテープをはがし、自分で履こうとする子供やまだまだ

保育士のお手伝いを待っている子供達です。

これから少しずつ靴を履く事に興味・関心が湧くように、マジックテープをはがすのを見せると

何人かの子供がビリビリと音を立てはがし始めました。

すかさず「おぉー出来たね!!」「すごいねー」と褒めると嬉しそうな表情を見せてくれました。

マジックテープの次は足を入れる事。

これが難しく、つま先に靴をかぶせてみたり、置いてある靴に足を入れようとしたり

一生懸命取り組む子ども達。

上手くいかずイライラしたり、諦めたりする事も多いのですが

毎日の繰り返しの中で丁寧な関わりをすることで、子供が少しずつ

出来た喜びを積み重ねながら一人で靴を履く事ができるように取り組んでいきたいと思いました。



2歳児(ふたば)

「どうぞ」 これは、おやつの前に手を洗う為、同時に二人の子供が水道の蛇口に手が行ったときに

一人の子供が友達に譲った時に出た言葉です。

その穏やかな立ち振る舞いに驚くと同時に心洗われました。

きっと譲った子供も、譲ってもらった子供も清々しい気持ちでいっぱいだったに違いありません。

また、このような場面もありました。

同じ玩具を使って仲良く遊んでいましたが、泣きながら保育士の所へ来て

「○○ちゃんが玩具貸してくれーん」と言いました。

気持ちを確かめ「貸してほしいことを言ってみたら」と背中を押すと、遊びの場へ戻りました。

すると、先に友達が気持ちを察し玩具を渡しました。

そして、その後友達に「貸してって言うんだよ」と言葉を続けました。

その言葉には、したいこと・して欲しい自分の気持ちは相手に言葉で伝えるという手立てを

玩具を渡しながら友達に教えたのでした。

毎日の生活の中で、子供達は身近にいる友達やお兄さんお姉さんそして、大人から思いやりや

揉め事を抑えるやり取りなどを確実に心に植え付けていることを感じました。

子供達が自分(保育者)を映す鏡であることを踏まえ、当たり前なことですが

私達大人が常に子供の良き手本でなくてはならない。

そのことを心得欠くことなく関わることで子供達の優しい

思いやりの心・コミュニケーション力がさらに幹太くなっていくのだと心に刻みました。




 
過ごしやすい季節になり、戸外遊びが充実した10月。

そんなある日のこと。お友達が持っていたお花が欲しかったAちゃん。

「花ちょうだい」と伝えましたがもらえず、、、両手を合わせて「お願いお願い!!」と

頼んでみましたが、それでももらえず、、、“もお!”と怒ってどこかへ行ったAちゃん。

“もう花はいいのかなあ~”と様子を見ていると緑の実をいくつか拾って、

“これとかえっこしよう”という感じで友達に差し出しました。

すると友達もその交換に応じてくれたことでお花を得ることができました。

もちろん気持ちに応じたお友達は緑の実に満足したと思いますが、もしかしたらそれ以上に

相手の欲しい気持ちを察してくれたのかなとも感じました。

又、お友達もきっと、お友達の優しさを感じ、今度立場が違った場面では

同じようなことをするのではと期待が膨らみました。

以前だったらついすぐに仲立ちをしていましたが、このように見守ることで子ども達が自ら考え

やりとりを成立させる力に成長を感じました。

と同時に子どもの力を信じることも学びました。



パターン遊びの中で【秋の七草】の【桔梗】が出てくると「あっ、僕と同じだ」と

梗平くんが発見したことをきっかけに同じ漢字探しが始まりました。

【藤袴】では「あっ、江藤美友ちゃん」「藤江先生」と見つけ嬉しそうでした。

【47都道府県】でも同様で【山口県】【山梨県】では「西山宗汰くん」「山下先生」

【大分県】【大阪府】では「大村空くん」「大村涼夏ちゃん」、【秋田県】では「松田星ちゃん」

【石川県】【香川県】では「古川翔琉くん」、【栃木県】では「髙木梗平くん」

【長野県】では「錦野功雅くん」「野尻陽太くん」とあちらこちらから声が上がり

大盛り上がりでした。

そんな中【宮城県】が出ると「成松杏空くん」と答えたAちゃん。

【城】と【成】似ています。そこで黒板に大きく書いてみると「あれ、似てるけどちょっと違う」と

Bくんが気付きました。「すごい!!よく気付いたね。

よく見ると違うよね」と話すと「おもしろっ」と子供達。

その後は似てるけど少し違う漢字探しにゲームが発展しました。

【京都府】では「涼夏ちゃん」、【大阪府】では「陽太くん」と…日々いろんな発見をしています。

更に【葉】を見て「これは葉っぱの葉だよね」「(口元を指差し)この歯じゃなくてね」と

漢字の面白さや日本語の美しさにみんなで気付き、発見を喜び合っています。

今後もいろんな言葉・漢字に触れて豊かな語彙と感性を育んでいきたいです。




 
10月よりあすなろ組に新しいお友達が2名入所しました。

事前にあすなろさんが増えることは伝えていたので10月になるのを楽しみにしていました。

当日、少し緊張気味のお友達でしたが、すぐに話しかけたり、様々な活動を行う際に

どのようにしたら良いのか等を教えてあげたりと保育者が伝える前に気付いて伝える姿に

一人ひとりの成長を感じました。

緊張気味だったお友達も少しずつ慣れてきて、戸外では以前からあすなろさんだったかのように

鬼ごっこやサッカーを大はしゃぎで楽しみ笑顔も多く見られるようになりました。

運動会が終わり、新しいお友達も加わり、一体感が更に強まりました。

これから続く行事をみんなで全力で楽しんでいきます。




給食のつぶやき
給食のつぶやきをお届けします♪


爽やかな秋晴れの下、未満児さんは青空カフェ、

以上児さんは青空レストランを開催しました。

楽しみにしていた子供達はテーブルを並べたり、テーブルクロスを掛けて

準備していると「お外で食べるの?」「今日は何組さん?」など

いつもと違う雰囲気で食べられることにワクワクして待ちきれない様子が伝わってきました。

お昼の時間となり、自分達のクラスの番になった子供達がお弁当箱を持って、

ウキウキしながら外に出てきて席に着きました。

テーブルに飾ってあるお花を見ては「お花きれい」と言ったり、

配膳されるおかずを見て「おいしそう!早く食べたい!」など様々な声が聞かれました。

いよいよ食事の時。元気いっぱい「たなつ物~いただきます」の挨拶をしておいしく食べました。

外で食べる効果でしょう。

いつもはゆっくり食べる子が早く食べ終わって「私、今日は2番だったよ!」と

嬉しそうに話してくれたり「このおかず好き!」「僕も」「私も」など会話も弾みました。

五感をフルに使って食事を楽しむことができ、改めて食育って良いなと思えるひとときでした。






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